短歌研究社刊 歌集・歌書


『メタリック』

小佐野彈歌集
『メタリック』




2018.4.15刊/A5判変型/208頁
定価2,808円(本体2,600円)
ISBN 978-4-86272-574-5

冷えびえとした日常から、美の世界へ疾走する作者。
こまやかで、リアリティのある韻律が読者を魅了する。
第7回中城ふみ子賞受賞作をふくむ第一歌集。

ヒゲのなきガラスの猫に凍むる光夜すがら瑕を浄めんとせり
溢れたる目薬拭い去りしのち喉に苦しひとつ春の噓 
照りつける西日の舗道に動かざるムカデが地表の紋章となる
飴細工 琥珀の熱を黄金の尾びれに変えておよぐ晩夏を
巻き貝の螺旋の尖のその先を辿れずふたりの夏を逝かしむ


『テラリウム』

栗原寛歌集
『Terrarium テラリウム 
   〜僕たちは半永久のかなしさとなる〜』

朔日叢書
2018.4.18刊/B6判変型/116頁
定価2,700円(本体2,500円)
ISBN 978-4-86272-573-8

「短歌は勿論であるが、アーティストとして作詞、合唱指揮に
  青春のすべてを賭けている著者の、清新な第三歌集」(外塚喬)
『窓よりゆめを、ひかりの庭を』につづく待望の新歌集!

まなうらにいつかの夏をひからせてたゆたひやすき午後のこころは
肩甲骨は羽のなごりといふからにピアノ弾きをりこよひ地上に
ゆふぐれは迫り来りてひとときを幸せにするためだけの嘘
最終回はひつそりとくる貝のやうに忘れ去られてきみと僕との
CDに閉ぢこめられて僕たちは半永久のかなしさとなる
咲きかけのさくらのまへにたたずみてファインダーごしに春がとどまる


『ティーバッグの雨』

田村ふみ乃歌集
『ティーバッグの雨』



まひる野叢書
2018.4.15刊/A5判変型/208頁
定価2,808円(本体2,600円)
ISBN 978-4-86272-574-5

冷えびえとした日常から、美の世界へ疾走する作者。
こまやかで、リアリティのある韻律が読者を魅了する。
第7回中城ふみ子賞受賞作をふくむ第一歌集。

ヒゲのなきガラスの猫に凍むる光夜すがら瑕を浄めんとせり
溢れたる目薬拭い去りしのち喉に苦しひとつ春の噓 
照りつける西日の舗道に動かざるムカデが地表の紋章となる
飴細工 琥珀の熱を黄金の尾びれに変えておよぐ晩夏を
巻き貝の螺旋の尖のその先を辿れずふたりの夏を逝かしむ


『白髪屋敷の雨』

河野泰子歌集
『白髪屋敷の雨』



2018.3.10刊/四六判/192頁
定価2,700円(本体2,500円)
ISBN 978-4-86272-567-7

「この歌集の特長の一つは、風土的人間関係的な豊かさの中で
作者が新しい歌境を拓いていったところにある。
それには、作者が十代から培って来た文学的素養と、
技巧の多様さが作用している。」
(岡井隆「帯」)


「瞬間は聖地」といふ論スタンドの灯をしぼり読む夜半のベッドに
失せて出ぬものの殖えゆきしらくもの棚引くやうなじかんがのこる
ほほゑみをといふならまづはあなたからしてよこよひは明月なれば
言語野に靄のかかりしやうなりて立ち竦みをり 猫が鳴いてる


『樹氷まで』

文庫版
『塚本邦雄全歌集 第一巻』


2018.2.3刊/文庫判/240頁
定価2,376円(本体2,200円)
ISBN 978-4-86272-551-6


   敗戦後の焦土から
  日本文学と日本文化の新生を目指す
  塚本短歌の原点

初期三作『水葬物語』『装飾樂句』『日本人靈歌』に
昭和23年10月の日付のある新発見『火原翔 俳句帖』を収録


 エッセイ=藤原龍一郎「またの名は火原翔」
 解題=島内景二


『褐色のライチ』

鷲尾三枝子歌集
『褐色のライチ』

かりん叢書
2018.1.18刊/四六判/208頁
定価2,700円(本体2,500円)
ISBN 978-4-86272-571-4



晩年の母を看取り、しだいに生きにくくなっている時代のなかで
「何をどう詠えばいいのか」を問い続けた十年間の作品群に、
急逝した夫、小高賢への挽歌を加えた第三歌集。


秋くれば円谷幸吉かなしめる人がわが夫干し柿食みて
月はあまりに大きすぎれば北をさす渡りの鳥はそのなかを出ず
陽のなかをふりゆくさくらが青みおぶ明るき花とついに思わず
根こそぎに防風林伏すそのむこうつよく光るは閖上の海
話したき言葉あふれる黄昏の身体のままに引きかえしたり
かたわらにありし体温おもいつつ金曜のデモに行かんとおもう


◇ 3/6(火)毎日新聞・夕刊「読書日記」にインタビュー記事が掲載されました。

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『庭のソクラテス』

長澤洋子著
『庭のソクラテス 記憶の中の父 加藤克巳』



2018.1.8刊/四六判/160頁
定価1,728円(本体1,600円)
ISBN 978-4-86272-569-1

            子どもの目で見た、
          モダニズム歌人加藤克巳の暮らし
         1960年代の家族と郊外のものがたり    


  

Ⅰ「つくりものがたり」のころ/もんだい/母の論理・父の論理/褒め上手の「ええかっこしい」/家の記憶/庭のソクラテス/防空壕/書斎放浪/「近代」のころ/浦和田園モダン/洋服の思い出/はなれ
Ⅱ ななもさん/オーノセーフさん/「面白い!」Ⅰ「おもろい精神」編/「まんにょう」と「まんよう」/「オカタイ」人/電話番/チャスラフスカ
Ⅲ わが家の夕めし/ビールには栓抜き/「へしこ」の話/脱力系の手法/モダンの系譜/アコーディオンとオブジェ/りへいちゃん/蛍飛び
Ⅳ 大学時代のノート/手が考える/弟子にして弟子にあらず/もっと自由に、もっと奔放に   (目次より)

伝統と闘いながら現代美術思潮まで含む高度の詩精神を盛り込んで、
新しい時代の短歌を作ったモダニズム歌人加藤克巳。
長女の長澤洋子氏が1960年代の埼玉県浦和を舞台に、
軽快な筆致で 「熾」に連載されたエッセイを加筆、再構成。
写真や当時の家の 見取り図などと共に、生き生きと語られるエピソードの数々。

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『』

石井僚一歌集
『死ぬほど好きだから死なねーよ』



2017.12.27刊/四六判変形/136頁
定価1,836円(本体1,700円)
ISBN 978-4-86272-572-1

話題沸騰となった、短歌研究新人賞受賞作「父親のような雨に打たれて」収録。
自分をとことん晒し、噓のない言葉の力を探し続ける歌人の、記念碑的第一歌集!

可能なら、この歌集を読んで生き続けてほしい。幸せになってほしい。空を飛んでほしい。言葉に、歌集にそんな力はあるだろうか?(あとがきより)

父親のような雨に打たれて/ 逝く蝶/ たこ焼き機、または便器/若者のすべて/
十三月のマザー・テレサへ/ ユリイカ、溺れていたんだ。/
瞬間最大風速!!!!!!!!!!          ─目次より

装幀=セキネシンイチ制作室

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