短歌研究社刊 最新刊歌集・歌書

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『肖てはるかなれ』

塚本靑史著
『肖てはるかなれ 斜交から見える父 』



2017. 6.9刊/四六判/234頁
定価2,800円(本体3,024円)
ISBN 978-4-86272-529-5

私の文章は、息子から見た父、邦雄像に過ぎない。
それでもクニオワールドを囲む壁に穿たれた穴よろしく、
実像の一部を垣間見る手助けぐらいにはなろう。
(「後記」より)

一歌集から一首を引き折にふれての雑感を綴る「徒然懐旧譚」八十二話に
「祖母の面影 追悼安永蕗子」、「塚本邦雄全集月報」より十六編を併録

      十四年の歳月をかけて紡ぎだす
       父と私のかけがえのない時間



   

『ぶどうのことば』

大松達知歌集
『ぶどうのことば』



2017. 5.16刊/四六判/192頁
定価2,916円(本体2,700円)
ISBN 978-4-86272-526-4

まだ小さな娘と私
夫、父として、
教員として、
世界の中のひとりとして
ほろ苦い日々

ときにひとり酒を酌み
歌友と語らう
四十代なかば、
充実の日々。

若山牧水賞受賞『ゆりかごのうた』につづく
2014年から3年間の455首をおさめる第五歌集


呑むための器ばかりが増えてゆく四十半ばの白い白い闇
おやすみを言はずに妻が寝てしまふ家族三人になつたころから
ふりつもる雪はなけれど月光のふりつもりつつ吾子はねむれり
この酒はだれが飲ませる我酒かな生徒を思ひ二親を思ふ
居職でも出職でもなく満席があたりまへなる教室にゆく
四歳をぐぐつと抱けば背骨あり 死にたくないな君が死ぬまで


『M子』

もりき萌歌集
『M子』



2017. 5.17刊/四六判変型/172頁
定価2,160円(本体2,000円)
ISBN 978-4-86272-536-3

前歌集から5ヶ月。
病魔との闘いの日々に書き続けた歌による第二歌集。
「一生を不器用に迷いながら生きた証として、一時期の筆名でもあった
『M子』と名付けました」(あとがき)


胎内の芽生えのようにゆらゆらと光の紐を握りしめたい

    「森木々の萌え出づるいのちをペンネームとした作者が、病魔とのたたかいの日々にあって握ろうとした
    息の緒のひかりの紐。そしてそこから引き出されて来た歌たち。転生の胎を夢見るまえに、
    いま生きてあるその裡なる想いの光芒を見せて欲しい。見せ続けて欲しい」(大塚寅彦・帯)


手のなかでサイコロ振れば振りだしにもどれますかと海鳥に問う
胸元を飾ることなくクリスタルのブローチひっそり聖夜に光る
何度でも書き替えられた世界地図一千年後も桜は咲くか


『痩せ我慢』

山野吾郎歌集
『痩せ我慢』



2017. 4.23刊/四六判/188頁
定価2,700円(本体2,500円)
ISBN 978-4-86272-523-3

本年95周年を迎える「ひのくに」代表として17年余。
「したたかな自尊」を支えに、
昭和一桁世代の「痩せ我慢」の美学を貫く、
著者渾身の第二歌集。


つきつめて男はみんな痩せ我慢  冷奴にずぶり箸を突き刺す
はろばろと哀浪の見し脊振山うちたたなわり碧にそそる
顔色のよさを言われて他愛なし稚気が病後の頰をゆるます
会果てし雨の巷へ連れ添いておとこ二人にゆく先がある


『男歌男』

奥田亡羊歌集
『男歌男』



2017. 4.17刊/四六判/180頁
定価3,240円(本体3,000円)
ISBN 978-4-86272-528-8

閉塞感の増す現代に「男歌」は可能なのか──
『亡羊』から十年、「短歌研究」の連載がまとまりました。
長歌を含む312首所収、待望の第二歌集!

男歌の系譜ここにて断たれたり人呼んでわれは男歌男
牛頭馬頭と人と遊んでいるごとし娘の開く『地獄絵巻』に
なにもない大地に風が吹いていた いつかぼくらがよろこびますように


『手紙の森』

岩崎恵歌集
『手紙の森』



2017. 4.9刊/四六判ソフトカバー/92頁
定価1,620円(本体1,500円)
ISBN 978-4-86272-516-5

恋の始まりと終わり──
卒業制作の短歌650首で日本大学芸術学部長賞を受賞した著者の
若い女性の揺れ動く思いや、その眼に映るパステルカラーの世界を
みずみずしい感性で歌い上げた第一歌集。

恋人に会いに行く道あかるくてクレッシェンドのスキップをする
空からの雪の手紙を読むように君にもらった恋文を読む
枝先にささった手紙 手を伸ばしても伸ばしてもまだ届かない


『連灯』

佐藤通雅歌集
『連灯』



2017. 3.11刊/四六判/220頁
定価3,240円(本体3,000円)
ISBN 978-4-86272-521-9

一日一日の生活を重ねていくほかに何ができるだろう
震災後2013年から16年の340首を収録

万の死を悼みて朝はのぼるなり桜通りの連灯沿ひを
幼子の骨かとつまみあげたるはクレヨンの白、先が丸つこい
存ふる側に選ばれしひとりにて百メートルの買い出に並ぶ


『行きて帰る』

橋本喜典歌集
『行きて帰る』



2016.11.11刊/四六判/ 252頁
定価3,240円(本体3,000円)
ISBN 978-4-86272-502-8
まひる野叢書

斎藤茂吉短歌文学賞・迢空賞 ダブル受賞
詠えとごとく短歌はありぬ。いのちを愛しみ,時代を見据える,思念の歌556首
短歌研究賞受賞作「わが歌」、受賞後第一作「初蝶は」50首を収録

蒼波のわだつみの声に杭を打つ「だまれ」はかつての軍人言葉
初蝶は而立の袖にまつはりて八十八の袂にも来む
あこがれは行きて帰るの心なり谺はかへる言霊もまた