短歌研究社刊 最新刊歌集・歌書

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『かなしき玩具譚』

野口あや子第三歌集
『かなしき玩具譚』



2015.5.23刊/四六変型判/156頁
定価1,944円(本体1,800円)
ISBN 978-4-86272-456-4

恋をして、
恋を歌い、
今を生きる

100%、わたし



わたくしで世代をくくるが役目なりチェーン細きを朝光に挿す          <携帯電話>
頑張ってる女の子とか辛いからわたしはマカロンみたいに生きる     <おしゃれキャット>
積み上げし学歴あるいは履歴書のうえにあぐらで書く「かわいい」を     
57577は現実にある数字 スケバンとしては虚数が憎い         <スケバン刑事>
グローブの重さを胸に感じつつ尖る時間を官能という           <ポカリスエット>
あやこみなこゆうこつぶつぶならびたるおまんじゅうからひとつを食えり     <風呂敷>

『火光』

真中朋久第五歌集
『火光 くわくわう



2015.6.1刊/A5判/212頁
定価3,240円(本体3,000円)
ISBN 978-4-86272-433-5

「短歌研究」連載歌を中心とする、
2011年から2014年前半の作品516首を収める
『エフライムの岸』に続く第五歌集。


温度差といへばさういふものならむ温度差がありて空気がうごく
地に足をつけて生きると言ひしのちを石になりたるごとく動かず
生きなほすことはできぬをいくたびもひきもどされてゆくひとつ椅子
社宅跡に社宅は建たず発電用パネルならんで昼をはたらく
記憶から記憶にぬけてゆく夢の なきがらも見なかつたおとうと
生まれてこなくてもよかつたのだといふこゑはくらがりの奥 目をこらす


『ふくろう』

大島史洋第十二歌集
『ふくろう』



2015.3.1刊/A5判/232頁
定価3,240円(本体3,000円)
ISBN 978-4-86272-419-9

晩年の入口に立ち、
書くことよりも読む喜びをあらたにし、
旅を楽しむ。
兄と暮らす長命の父には
自らの老いを見る。
時にふくろうの目を覗いて
なつかしい時代 なつかしい人々を思う
静かな生活


老いの歌の定義などどうでもよしと思いつつ少し読む
知るところ一つとなけれど茂吉ゆえ親しみて行く三筋町界隈
石田比呂志亡きか亡きなり在り難き異端の一人わが青春の
長命とは生き残ること目の当たり見せしめている父の姿は
死ねざりし苦も悲もいまはなきごとき父の目に映れ闌干たる星
ふくろうの置き物吾の宝物ふくろうの目は哲学をする

*第50回迢空賞受賞


『風のファド』

谷岡亜紀第四歌集
『風のファド』



2014.11.7刊/四六判/160頁
定価3,024円(本体2,800円)
ISBN 978-4-86272-427-4

パラグライダーに魅せられモンゴルの空を飛ぶ"鳥人"谷岡亜紀
『闇市』『アジア・バザール』に続く第四歌集!

 風に聴き 風に身を委ね すべてを空にする

白雲の下なる頂上ピーク 夏草を蹴って飛び出す浮くと信じて
言葉ついに寒きたそがれ無力なる黙禱であれせめてわが歌
渡り来る風の言葉はわれに告ぐ 考えずただ今を感ぜよ
通過者として見ていたり酒瓶を抱きて路上に動かざる人
神々の大地の引っ掻き傷として道あり 道の行く手雲湧く
われもまた草原を渡る西風のウラル・アルタイ語族あるいは

 


『待たな終末』

高橋睦郎歌集
『待たな終末』



2014.10.26刊/A5判/208頁
定価3,240円(本体3,000円)
ISBN 978-4-86272-418-2

歌の解体が際限なく進行する中
文語定型律にこだわりつつ
近づく文明の終末を見据え
形而上歌の可能性を窃かに言挙げする新歌集


億年の大黄昏に入るべくぞ天地覆ひ混む血母衣雲
わが晩年いかにかあらむ知に遠く悟りに遠く肉に溺れて
默示錄その騎士四人わが裡の四方にこそ吹け滅びの喇叭
ゴヤゑがくサン・イシドロへの巡禮の群集にわれを見たり現に
冥王星惑星群ゆ追ひ放ち惑星地球いよよ冥しも