短歌研究社刊 歌集・歌書

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『春の扉』

河野泰子歌集『春の扉』

2009.5.7刊/四六判/248頁
定価2,625円(本体2,500円)
ISBN 978-4-86272-153-2

知的な世界が、やはらかな言葉と熟練された技巧によつて描かれてゐる。時として甘美に、また寂寥感をたたへて歌ひ継がれた第二歌集である。(岡井隆「帯」より)

春の扉くぐりてとどく子らのこゑダス・ハイリゲは桜をくぐる
右と左ちがふ次元にあるやうなわれの耳なり 夜が明けてきた
スツポンを鼈と書けばぬばたまの闇は放てり生臭き香を
サクリファイスその両義性のきりぎしをしづかに秋の傘をかざして


○○○

髙田谷智惠歌文集『レモンの木』

水甕叢書
2009.5.10刊/四六判/224頁/
定価2,940円(本体2,800円)
ISBN 978-4-86272-152-5

和歌山にて長年国語教師として短歌を教えた著者は、退職後に故木下美代子氏の勧めで作歌を志した。本集はその成果と歌誌「冬芽」掲載の散文を纏めた集である。

停滞を許すまじとぞ落葉する公孫樹の意志をわが意志とせむ
奔放に伸びし連翹瓶に挿し型にはまらぬ生徒を思へり
そこに暮らしありけむ 明月記の「夕前甚ダ雨降ル」に思ふ
この春に遭へぬ人あり天よりか流れ来たりて巡る花びら