短歌研究社刊 2008年11月刊 歌集・歌書

・全国書店からご購入できます
・インターネット、お電話でのご注文も承ります ネットでのご注文はこちら からどうぞ
・送料の記載がない書籍は送料一冊200円です。


『倖せもある島』

高山政信歌集『倖せもある島』

草炎叢書
2008.11.20刊/四六判/168頁
定価2,800円(本体2,667円)
ISBN 978-4-86272-133-4

北の地稚内にて長く厳しい冬の自然に対峙し、またその大きな包容力の中で生活する著者。夫婦共に短歌の道を歩み、独自の世界を築き上げた著者の第二歌集。
序・今井博子

かもめ翔ぶ宗谷岬は風荒くサハリン遥か山型に見ゆ
蒼空に昼月の白く笑むものか妻に伴はるる整体の帰り路
電柱に鳶は襤褸切れの如くしていかにも寒さうだ春暖を待つや
谷地蕗の芽の膨らみ出で北住みのわれらに貴重なる春の始まり


『雪ふる街』

海輪美代司歌集『雪ふる街』

群山叢書
2008.11.28刊/四六判/240頁
定価3,150円(本体3,000円)
ISBN 978-4-86272-127-3

「アララギ」の終刊、扇畑忠雄師の逝去、そして自身の転居と身辺の大きな変化を経て漸く纏められた、秋田魁新報歌壇の選者も務めた著者による第二歌集。

老いの身を励まし道路の除雪なすかまくら作りの雪運ぶ街
「眠りとは小さなる死」と詠み給ふ遠ざけたまへ眠りといふもの
すべて忘却の彼方に消えろ六十年満天星柊南天に八月の雨
陸橋に人影を見ず没りつ日の朱極まりぬ街も車道も


○○○

渋谷知子歌集『春の玉葱』

2008.11.20刊/A5判/176頁
定価2,625円(本体2,500円)
ISBN 978-4-86272-136-5

「この歌集には平明であかるく、気持ちのいい歌がたくさんある。ときには思わず微笑をさそわれるような、滋味にあふれた人生の点景がある。」
小池光「帯」より

苦しみて訣別したることなんか忘れてしまへとわらふかはせみ
暑き日の照るまひるまの秋葉原電気街上に黒豹が跳ぶ
くるくると黒きストッキングぬぎすててはや夢にみる月光菩薩
起きいでて春の玉葱刻みをり癒えて生きゆくみづからのため


『凍てし頬』

小杉伴子歌集『凍てし頬』

2008.11.1刊/A5判/216頁
定価3,000円(本体2,857円)
ISBN 978-4-86272-131-0

岩木山元朝登山の長男を雪崩で失ってから、生活も歌の詠み方も変わってしまったと記す著者が、思いすべてが亡き子へと回帰する今日までの日々を綴った第一歌集。跋・福井緑

凍てし頬に頬をすり寄せて狂ひゆく子の死に遭ひし山麓のむら
元旦の新雪踏みしに咎ありや子を惹きて奪ひし山呪ひをり
初咲きも終りの花も子に手向け椿・芍薬すぎて百合咲く
海ぎしの石置く屋根を越えて吹きわが屋根を剥ぐ冬の荒風


『午後の歌』

井谷まさみち歌集『午後の歌』

水甕叢書
2008.11.11刊/四六判/196頁
定価2,940円(本体2,800円)
ISBN 978-4-86272-130-3

「水甕」選者の『正午の歌』につづく二十余年ぶりの第三歌集。

春四月佳き日のために費しぬ嫁く子の知らぬ無量の時間
時至り散らむ桜に昼過ぎて谷よりの風吹き初めたり